伊藤金属総業
一軸入魂ブログ

「柱」と「扉」をつなぐ蝶番。 蝶番をつくる事で生まれる「ヒト・モノ・コト」とのつながり。 様々な事をつないでくれる蝶番に思いこめ綴る【一軸入魂ブログ】

一軸入魂ブログ 単発プレス加工でつながる

2024/08/22
単発プレス加工でつながる
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長い間、蝶番を中心にモノ作りを行ってきました。 伊藤金属で作る製品で工程の大半を占めるのが「金属プレス加工」になります。 伊藤金属のプレス加工の特徴の一つが 「単発プレス加工に特化している」 点です。 プレス加工製品は、計画される生産数量や継続性など諸々の条件により「順送プレス加工」や「単発プレス加工」など選択する生産方法が変わってきます。 同じ製品を一度に数万から数十万個~数百万以上作るのには、材料を自動供給し1つの金型で複数のプレス加工を連続して行う「順送プレス加工」や、複数の金型を1台のプレス機に並べ加工物を搬送する機器で移動させながら連続して加工を行う「トランスファープレス加工」などが適しており、自動車部品や電気製品等身の回りにある大量に生産される製品の中のプレス加工部品は大半がこの「順送プレス加工」や「トランスファープレス加工」で作られています。 人手をかけずに機械装置で連続して大量に作る事ができ製品の単価も安くなりますが、専用のプレス機や周辺の機械装置、金型費等初期の費用がかかります。 一方、弊社が行ってる 「単発プレス加工」 は、同じ製品を大量(数万個以上)に作るには不向きですが、以下のような利点があります。 『初期費用が抑えられます』 金型の設計や製作にかかる費用が比較的低いため、初期費用が少なくて済みます。 『作業変更の柔軟性があります』 作業の準備が迅速に行えるため、短期間で生産を開始できます。急な注文や試作品の製作にも柔軟に対応可能です。 『仕様変更が容易です』 工程ごとに金型を用意する為、生産開始後の寸法や形状などの仕様変更にも容易に対応できます。 つまり、伊藤金属のプレス加工によるモノづくりは 「多品種少量生産」 に向いた生産方法です。 単発プレス加工の特徴を活かし、特に蝶番類は製品ごとの専用の型を製作せず汎用の金型を使用し初期費用を抑えながら、数個の試作品から数千個の量産品まで対応するのが、伊藤金属の強みです。 特に蝶番製作の場合、蝶番の構造の要でもある「カール部(管部)」の加工に使用する「カール型(巻き型)」は、様々な大きさに対応できる金型を自社所有している為、都度専用の金型を用意する必要が無いのも特徴です。 人手も時間もかかる単発プレス加工ですが、だからこそ可能な大量生産では表現できない製品作りを大切にしていきたいです。 単発プレス加工で、これからも世の中とつながることを願っています! もちろん、順送型を利用した大量生産も一部のプレス加工を協力工場にて行う事で対応しております。 また、蝶番だけでなく機構部品全般・プレス加工部品の製作にも対応しておりますので、お気軽にお問い合わせください。