TunagaR名刺入れ 伊藤金属総業

TAKUMI

匠は、伊藤金属総業が80余年ずっと取り組んできた蝶番の製造技術を応用した製品ブランドです。蝶番を知り尽くしたメーカーだからできる、蝶番を活かしたものづくりの形を追求しています。

ブランド名は、「TunagaR」。 関わる全ての人とのつながりを大事にしながらものづくりを行いたい、という想いが込められています。

TunagaR名刺入れ 誕生ストーリー

「つながる蝶番」―伊豆修善寺の町工場と一人の革職人が出会い、生まれた名刺入れの物語

扉や家具が機能するために欠かせないパーツ、蝶番。 「蝶番は、柱と扉をつなぐ部品。そんな蝶番を長年つくり続けた伊藤金属総業だからこそ、地域とつながっていきたい」 そんな想いから工場見学が返礼品として登録された、伊豆市のふるさと納税の勉強会へと足を運んだのは、2025年5月。 そこで偶然会ったのが、一人の若き猟師でもあり革職人でも有る、松本天太君。

鹿革ブランド「teku」 ー 命と向き合う手仕事

松本天太君。 伊豆市の地域おこし協力隊として2022年に移住。 自身も猟師として鹿を狩り、その命を余さず革製品へと昇華させるブランド「teku」を立ち上げた職人です。 「蝶番と地域のモノをつなぎ新しい商品を生み出す事」を考えていたため、彼の扱う鹿革の余った材料を分けて貰えないかと相談したところ、彼から返ってきた言葉は意外なものでした。 「鹿の命から頂いた革は全て使い切るので、捨てる端材は有りません」 自分の都合だけで「材料」として鹿の革を見ていたことに、とても申し訳ない気持ちになりました。 しかし、天太君は続けました。 「それよりも蝶番を使ったモノを作りませんか?」

「使って育てる」 ー経年変化を楽しめる素材を選定

tekuの革製品は、伊豆で捕獲された鹿の革。しなやかでやさしい手触りが特徴です。 それに組み合わせる蝶番の材料として伊藤金属総業が選んだのは、真鍮でした。 真鍮は、蝶番の素材としても長い歴史があり、加工しやすく、強度と美しさを兼ね備えた金属です。 所が真鍮は表面処理(メッキや塗装)を施さないと変色してしまうため、工業製品としては表面の変色は「劣化」と判断され不良品になってしまいます。 しかし真鍮の表面変化は、鹿革と同様に「変化」と捉えられる場所では、それを楽しむ事ができるのです。 鹿革も真鍮も使い込むほどに味わいが深まり、持ち主ごとに異なる“育ち方”を見せてくれます。 真鍮と鹿革という相性の良い素材から天太君が選んだ製品は「名刺入れ」

蝶番の存在感が光る名刺入れが、ついに完成

そそて、完成した名刺入れに衝撃を受ける事に。 存在を消されることが多い我々がつくる蝶番がまだか主役になるとは! 片手で蓋を開けそのまま開いた状態を保てる、今までの名刺入れには無い構造。 名刺入れには珍しい縦型で、名刺をスマートにサッと取り出す事ができます。 自ら商品をデザインし靴や鞄をつくる技術を持つ職人が生み出した、蝶番が主役の名刺入れ。 偶然なのか運命なのか、伊豆修善寺で生まれた蝶番と伊豆で育った鹿の革がつながり、この「TunagaR名刺入れ」 は誕生しました。

[開発後記]

創業以来人や取引先とのつながりを大切にしてきた伊藤金属総業。 扉と柱を繋ぐ蝶番一筋と言ってよいものづくり。 蝶番と地域資源をつなぎ新たな価値を生み出す、伊藤金属らしい商品となりました。 初めての自社商品と呼べる物が、人と人が初めてつながる場面で活躍する名刺入れになったのも、偶然ではない気がします。 「命を無駄にせず紡ぐ革」と「人やモノをつなぐ蝶番」がつながり生まれた名刺入れが “人と人との出会いをつなぎ、物語を紡ぐ道具” になってくれたら、と願っています。

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