伊藤金属総業
一軸入魂ブログ

蝶番はモノとモノをつないでいます。 蝶番を何十年も作り続けていると、モノ以外にも人と人のつながりや、思わぬところで様々な出来事とつながっていくことがあります。

一軸入魂ブログ 古いが新しいにつながる

2024/06/04
古いが新しいにつながる
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モーター等の動力を力に変えて金属を加工するプレス加工機。 伊藤金属では最大80トン(800Kn)のプレス機大小28台を所有、作業に適したプレス機を選びながら加工を行っています。 初めてプレス加工を見る工場見学の方には 「大きいプレス機=大きな力が必要・大きな製品の作業」 「小さいプレス機=小さい力で行える・小さな製品の作業」 と説明すると分かりやすいようです。 創業間もない頃に最初に使用したのは、人力で動かす「蹴とばし」と呼ばれるプレス機でした。 名前の通り、人が足でペダルを蹴飛ばして(踏み込んで)金型を上下させて加工を行うプレス機で、現在も4台が現役として活躍中です。 昨年から行っている人手に頼った作業の機械化の検討を進める中で、加工方法の見直しで効率が上がる作業も有るのでは?と言う意見が有り、今まで手作業で行っていた工程を蹴飛ばしプレスに変更しました。 今さら蹴飛ばしプレス?と言われそうですが、以前の加工方法に比べ2倍以上効率がアップ。 作業を担当した社員さんからは、こんなに速くなるとは!早く気が付けばよかった!感動の声も。 自分達で出したアイデアで作業効率が上がる事を実感できたのも、大切な経験となりました。 動力を人力に頼る蹴飛ばしプレスですが、古いが故に融通が利き使途によってはまだまだ現役で頑張ってくれそうです。 生産性の向上や今後予想される人手不足に対応する為にも、モノ作りの現場では機械設備による自動化や省力化も必須です。 設備導入と共に、作業方法の見直しや既存の機械の再活用も行いながら、より効率の良いモノ作りにつなげていきたいです。 60年以上前の話ですが、ケーキが箱の中で動かない様にする為に箱の底に立っているアルミ製の金具(名前分からず説明長い)の外形を抜く作業を、女性の方が毎日何千個もバンバン踏みながら行っていたそうです・・・スゴイ。