一軸入魂ブログ 地域とつながる
2025/07/14
新聞・TVで紹介して頂いた事がきっかけで、地元のグループの方が工場見学に来てくださいました。
皆さん工場はご存じでも、何を作っているのかは誰も知らなかったそう。
地域の方とこの様な形であらためてつながる事ができたのは、長年当地で商売をしてきた企業としては本当に嬉しい限りです。
非常に暑かったので工場内の見学は短めにしましたが、創業から当地への移転のエピソードや幸場の意味と共に、地域への感謝の気持ちを伝える大変貴重な機会となりました。
東京からの疎開先の伊豆市年川で祖父恒三郎が金属加工の仕事を始めたのが伊藤金属の始まり。
創業から15年ほどで現在地の伊豆市柏久保へ工場と自宅を移転し、今年で65年です。
都会からの疎開者という事で苦労している伊藤家の事を知り、現在工場が立つ土地を近所の方が紹介してくれたのが、当地へ移転したきっかけだと聞いております。
紹介してくださった方も地主さんも直接の知り合いではなかったそうですが、その方たちとの出会いが無ければこの場所で仕事をするどころか伊藤家は今頃どこで何をしていたのか分かりません。
この写真は屋号が伊藤製作所の法人化と建屋増築直前の風景。
高度経済成長も始まり世の中の成長と共に伊藤金属も成長し、徐々に人も建屋も増えて行きました。
物づくりが好きで工場に遊びに来ていた地主さんはやがて社員となり、長年に渡り初代・先代社長の右腕として伊藤金属総業の物づくりはもとより伊藤家も支えてくださいました。
私が物心ついた頃には10名弱の社員さんがおり、歩いて出勤できる近所の方が大半でした。
どなたの顔も名前も今でも思い出せるのは、一生懸命作業をしている姿を間近に見たり幼い私を可愛がってくれたからだと思います。
幸せな場と書いて幸場と言う言葉を経営理念に掲げたのは、子供の頃から見てきた伊藤金属総業の風景や思い出が有るからです。
「伊藤金属総業は、誠実な行動で利をもたらす社会から必要とされる幸場です」
経営理念の一節です。
創業以来、沢山の地域の方に応援して頂き支えられててきた伊藤金属総業。
地域から必要とされる企業となり恩返しができる「幸場」を目指していきたいと思います。